ゴミくそ人生

浮世の憂さの棄てどころ

観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智、亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙、無罣礙故、無有恐怖、遠離・一切[注釈 6]・顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。 即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。般若心経

姪っ子の習い事=ピアノ=

小学四年の姪っ子の話。

このガキがまだ小さかった頃、母親である妹から

 

『何か習い事させようと思うんだけど。』

と、相談されたことがある。

 

俺はそろばんとピアノを勧めた。

そろばん。俺は3桁以上の暗算ができない。それがコンプレックスでもある。

暗算ができるのは生きていくうえで非常に便利。という経験上からの勧め。

暗算ができない自分からしたらものすごいスキルのように思えてしかたないのだ。

 

計算など電卓使えばいいだろが。というが、暗算のほうが速いし、いつも電卓持ち歩くわけにはいかんだろ。

 

そしてピアノだが。こっちはとくに理由はなくテレビか雑誌かで習い事にピアノがいいと聞きかじっただけである。

 

 

つーかよ・・

そんなこと旦那に相談しろよ・・・

 

 

ともかく。

姪っ子はピアノを選んだのである。

 

ピアノか、、まあ悪くないんでない?

しかしだ、小汚い田舎者としては、よくよく考えてみたらピアノっていいとこのお嬢様の習い事という印象しかない。

 

はて、妹一家はというと、、、

俺が小銭がなく立て替えてもらったジュース代をいまだに請求してくる。

払わない俺も俺だが・・

 

妹の旦那は赴任先で急病を患い救急搬送されるも、入院費用の見積もりを見て、よほど病気より出費のほうが痛かったのだろうか治療もそこそこに逃げるように退院してきた。

 

そう。貧乏なのだ。彼らは。

そして小汚い。

 

ともあれ、金もないのに電子ピアノを買い与え、ピアノ教室に通うことになった。

ついこの前まで、ほんのすこしピアノが弾ける俺を見て、カズヤ君みたいに弾けるようになりたいといっていたのだが、、、

 

ガキの吸収力は想像をはるかに超え、みるみる上達してあっという間に抜き去られた。俺の前でピアノを弾いて見せ、どう?と、、

 

『まだまだ修行が足りんな。』

そう憎まれ口たたくのが精いっぱいだった。

 

俺はピアノを弾くのをやめた。

 

 つい先日、妹から連絡があり、、、

電子ピアノからアップライトピアノに買い変えた。という。

 

おいおいおいおい。

 

てきとうに弾いて楽しんでればええんやで。

習い事なんぞしょせん遊び程度でええんやで。

ピアニカでええんやで。

そう伝えたんだが、このピアノ教室、けっこうガチのようで、家でちゃんと練習しているか、その姿と音を動画にとって報告せねばならんみたいだ。

きちんと出来ていなければ親もろとも先生に叱られるらしい。

そしてさらに、上を目指すなら電子ピアノはダメだという。

性能も格段に良くなった現代の電子ピアノでもやはり所詮電子ピアノらしい。

弾くときの微妙なタッチや音が全然違うんだそうな。

というわけで、先のピアノ購入である。

 

なにかダマされているんではなかろうか。 

姪っ子たちはどこに向かっとるのか・・

 

身内を褒めるのもなんだが、正直、ピアノの腕は上手だと思う。

けれども、それは素人のガキにしてはの話であって。

プロになれるかといわれれば、とうてい無理だといわざるを得ない。

いいか?ピアノのプロ目指す奴なんぞ世の中掃いて捨てるほどおる。

しかもそいつらは毎日毎日、血ヘド吐きながら猛練習しとるのや。

そんなガチ勢に太刀打ちできるわけなかろう。

 

かるい気持ちで始めた習い事。

入った教室がよかったのか悪かったのか・・

転がりだした石ころはもう石ころではなくなっており、彼ら自身で止めることができなくなっている。

 

コンコルド効果である。

 

ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す

 

俺のパチンコ地獄とおんなじ。

 

今やめれば被害はこれ以上拡大しない。

今やめれば、、、今やめれば、、

 

その思いはのちに、、、

 

ア・ノ・ト・キ・・・

ヤ・メ・テ・オ・ケ・バ・

ヨ・カ・ッ・タ・・

に、変わる。

 

妹とはいえ、嫁に行き今ではもはや他人。俺が口出すこともないのだろうけど。

俺には明るい未来は見えない。

わかっているとも。俺みたいなやつが子供の可能性や才能の芽を摘むのだと。

 

スポットライトを浴びるごくごく少数の勝者のかげに死屍累々と横たわるおびただしい敗者が俺には見える。

そこに姪っ子がいると思うとぞっとする。

  

 

つーかよ・・

いらなくなった電子ピアノ・・

ちょうだいよ。

 

売ればいくらかになるだろ。

俺はその金でパチンコいってくるからよ。